私の名前はヤッシー。会社人生は終わった人ですが、第二の人生はこれから。会社の重しが取れた身軽さで見たこと、聞いたことなどをきまま(気まま、生まま)にお伝えします。きままなので、悪しからず不定期です。
≪続・一休さん≫
前回(ヤッシーのきまま見聞録3)は、私のあこがれる一休さんについてその名前の由来や、ユーモアに溢れて自由に明るく前向きに生きた人となり、人生などについてご紹介しました。
私は今、勝手に「機知に富んだダジャレで笑い、世の中を明るくするLED(Laugh Esprit Dajare)運動」を推進していますが、一休さんは今から600年も前にすでにこれを実践していたのです。ですから凡夫の私ごときが恐れ多いのですが、一休さんを「ダジャレ・笑いの師」として敬愛しているのです。ですからその一休さんが眠る酬恩庵一休寺を参拝できたのはとても感動的で嬉しいことでした。
前回は主に私が本で得た情報や聞いたりしたことをもとに一休さんをご紹介しましたが、今回は続編として私が実際に酬恩庵一休寺を参拝して見てきたことなどをお伝えします。
京田辺市にある酬恩庵一休寺に行くには京都からは近鉄京都線に乗り新田辺駅で降ります。大阪からですとJR片町(学研都市)線の京田辺駅が最寄り駅です。私は京都から向かったので近鉄京都線の新田辺駅で下車しました。そこからはタクシーで約5分、歩けば20〜25分の距離です。もちろん見聞録をまとめるヤッシーにとっては歩くことが基本。歩けば想定外も含めていろいろな見聞、出会いが広がるからです。
新田辺駅で降りて駅前ロータリーに出ると、そこで早くも一休さんの像がお出迎えしてくれます。やはりここは一休さんゆかりの地ですね。JR片町線の京田辺駅の横を抜け、道はダラダラと上り坂になります。途中には京田辺市特産のお茶の玉露を売る店などもあります。坂を上り切った山手幹線という広い道路に出れば酬恩庵一休寺までは残りあとわずかです。
時間は正午前。ちょうど昼食の時間です。食いしん坊で凡夫の私はまずは食欲を優先させて腹ごしらえをすることにしました。一休寺を前に一休みです。事前にネットで調べておいた山手幹線沿い、田辺尻ヶ池のほとりにある「やまぼうし」という洋食屋さんを訪ねました。人気店で昼時ということもあり店内は混んでいましたが運よくカウンター席の端に席をとることができました。その店で食べたかったのは名物のオムライス。それも他店ではなかなか味わえないホワイトソースの卵とろとろオムライス。ボリューム感のあるサラダ、コーヒー付きで1200円。デミグラソースのそれに比べるとまろやかな優しい味ですがとてもおいしいオムライスでした。
おいしい昼食で腹ごしらえができて満足した私は足取りも軽くなり、そこから5分強で酬恩庵一休寺に到着しました。前回写真でご紹介した総門をくぐると左手すぐに一休さんの筆になる七佛通誡偈(しちぶつつうかいげ)の碑があります。「諸悪莫作 衆善奉行」。堂々たる墨蹟です。
紅葉や杉などの木々に覆われた参道を進んで拝観料(大人500円)をお支払いした先が境内です。一休さんが眠る宗純王廟には入れませんが、その入り口の門扉には天皇の庶子であることを物語る菊花の御紋の透かし彫りがあしらわれています。晩年を森女さんと過ごした虎丘庵、枯山水の庭が美しい方丈、本尊釈迦如来坐像と文殊・普賢菩薩像が安置されている本堂、一休さんに纏わる書画や資料が展示されている宝物殿などが続きます。開山堂の先には少年時代の一休像があります。手に箒を持ち掃除している姿ですが、これは世の中の汚れを一掃し、明るい社会を創りたいという願いが込められているそうです。
その先の池の端にかかる橋のたもとには一休さんの有名な頓智(ダジャレ)「このはしわたるべからず」の立札があり、思わず笑顔になれます。
紅葉の名所でもある酬恩庵一休寺は見ごろの11月中旬は大変な賑わいになるそうです。名物の一休寺納豆も手に入れ、シーズン前のひっそりとした境内を心行くまで一休さんとのご縁を持てた大満足の一日となりました。
追伸:ヤッシーが本の第2弾を出しました。「働く方・働く場改革 人と職場を活性化する笑談力・考動力 〜笑いをうむ19(いっきゅう)のワザ〜」(ビジネス教育出版社)。ご購読いただければ「笑いのコミュニケーション」と「考えて動く力」を磨くための一助となるはずです。